HOME  >  ブログ  >  フィールドオブクラフト2017  >  FOCの日々2017  >  倉敷とワークショップ

倉敷とワークショップ

2016年12月29日

2016foc_w7_01_ic

倉敷は民芸の街。日々使うものを昔から自分たちで作り、そこに用の美を求める土地柄。作ったものを絶やさず、次の世代に伝え、作り、使い続けていくという土壌があります。

これから毎日の相棒となるものを見つけよう! フィールド オブ クラフト 倉敷 (以下FOC)の会場には、そんなワクワクした表情の方が、たくさんいらっしゃいます。楽しそうな大人たちと一緒にやってくる子どもたちにも、クラフトを楽しんでもらえたら。大量生産・大量消費の時代の中で、それはクラフトの未来をつなぐきっかけになるのではないか? と、私たちFOCは考えてきました。

そのため、FOCでは出展者ブースとは別に、大きなワークショップブースを設けています。緑が美しく、風が抜ける会場内の一角で、子ども達に「作ることの楽しみ」「自然素材のあたたかみ」を感じてもらう場所、それがFOCの「ワークショップ」です。

2016foc_w1_02_ic

大量消費の現代では、モノは工場で機械が作るもの、と思っている子どもたちが多いと聞きます。そんな中、FOCに出展して下さる作り手たちが、作品の一つ一つを思いを込めて身近な素材を使って作っていることを目の当たりにして、子どもたちは驚きの声をあげます。でもこの驚きこそが、記憶のポケットの1つになるものだ、と私たちFOCは確信しています。

モノが作られる過程を、実際に体験すること。そこには創意工夫があって、どれだけの手間がかかるのかを感じること。自らの手を動かしてみることで、使い捨てではなく、大事に長く使おう、という気持ちになるのは、大人も子どもも自然なことなのかもしれません。

FOCでは、例年たくさんのワークショップブースをご用意しています。木工、陶芸、ガラス、革、いぐさ等々。毎年、どのブースもたくさんの子どもたちでにぎわいます。目をキラキラ輝かせる子。お母さん、お父さんとあれやこれや相談しながら作る子。全部自分で作りたい!と意気込む子。そんな子どもたちの「作りたい」気持ちに応えるべく、ワークショップ担当の作り手のみなさんは、試行錯誤を重ね、小さなお子さんから小学生が楽しめるものまで、準備万端で会場入りして下さいます。

ひとつお願いがあります。会場で作ったものを、日常生活の中で、毎日使ってみてください。記念にしまっておくのは、もったいない! ご家庭で大事に使い続けていくこと、それこそが、大人から子どもへ、クラフトという名のタスキを未来につなげることになると思います。

2017年5月のFOCでは、これまでより少しパワーアップしたワークショップをご案内できそうです。たくさんの子どもたちにお会いできることを、楽しみにしています。2016foc_w2_01_ic

TOP