HOME  >  ブログ  >  フィールドオブクラフト2017  >  開催レポート2017  >  【開催レポート5】ワークショップ

【開催レポート5】ワークショップ

2017年05月24日

ワークショップの開催レポート第2弾です。

⑦北野静樹さん 染色 「型染めであそぼ」

Tシャツやハンカチ、巾着など様々な用途の布に、北野さんが用意した昆虫、恐竜、文房具などの様々なモチーフの型に自分で調合した色を載せて染めていくワークショップです。

選びきれないほどの型の種類に、今年はあのモチーフでTシャツを作ろう!と毎年やって来てくれる人も沢山。

昨年作ったTシャツを着て毎年来てくれる男の子のご家族は、今年も来てくれました。
1年も経つとぐんと大きくなっています。昨年のTシャツが小さくなって、新たにサイズアップしたものを作るのを、毎年楽しみに来てくれているそうです。
今年は何に興味を持ってくれるのかなと覗き込むと、古代の生物を使ってくれた様子です。色使いも1つの生物に2色使うなど、さらなる成長を感じました。

また来年もご家族でお越し下さいね。お待ちしております。

⑧初出展 山本祐子さん 織 「糸でいろいろ」

オリーブの木々に囲まれた牛窓の工房で活動する山本祐子さんは今回初出展です。
工房の周りに沢山あるオリーブの小枝も、山本さんの糸で纏って、ブローチとなっていきました。
こんな風に身近なものを材料に使うことこそ、フィールドオブクラフト倉敷の自然素材を大切にする気持ちとぴったりです。

ワークショップタイトルの「糸でいろいろ」。
その名の通り、山本さんが持って来て下さった糸の数々。
これらを山本さんの自作の道具(こちらも身近なものを使って作られています)で編んでいくとコースターが出来上がります。身近なものだけで、針もミシンも使わず編み上げる面白さを感じてもらえたようで、女の子たちがこのコースターに紐を付けて、首飾りにして会場を歩いている姿を見かけました。

身近なものを使うからこそおうちに帰って自分で作ってみよう、という意欲が湧くワークショップでした。
おうちでぜひ道具から作って、織を気軽に楽しんで下さいね。

⑨オカベマキコ ガラスアクセサリー 「ガラスのゆらゆらモビールやお花ブローチを作りましょ」

今年で3回目の出展のオカベマキコさん。
毎回小さな女の子から大人の女性まで、女子率の高いブースとなっています。
というのも、オカベさんの用意するガラスパーツの色合いとその小ささ。この2つが女性の心を鷲掴みにしているようです。
一体、何色のパーツが存在しているのだろう、というパーツの数々が皆さんの個性と繋がり、数えきれない程の組み合わせの作品が出来上がりました。

参加者の皆さんも、サポーターとして教える側のボランティアさんも、オカベさんのガラスのようにキラキラした笑顔で参加してくれました。
学生サポーターさんの「来年もまた必ず参加します!」という言葉。青春の1ページにフィールドオブクラフト倉敷が刻まれること、うれしく思いました。

⑩高橋純子 植物 「大切な人、自分へのプレゼント」

高橋純子さんは、命の短い花の美しさを長く楽しむために、ドライフラワーを使ったもの作りをされている作家さんです。

リサイクルの手漉きのはがきにドライフラワーを添えて、メッセージカードを作るという今回のワークショップは、ものを大切に長く使おうという高橋さんのメッセージが聞こえてくるようでした。

沢山あるドライフラワーの中でも何を選ぼうか、そして、植物をどの長さに切るか、実がついたものは何粒使おうか。
小さなことだけれど、選択によって作品の雰囲気は大きく変わります。
それに乾燥した植物の扱いには、丁寧さがとても重要です。
儚い命を丁寧に扱うワークショップ。だからこそ大切な人へ送るメッセージカードに。
大人も子ども忘れてはならないことに気づかされるワークショップでした。

⑪糸日谷晃さん 木工 「木の南京錠や木のカラフルモビールを作ろう!」

今回、糸日谷さんは他では珍しい「からくり」の南京錠を作るというワークショップを用意してくれていました。

木の鍵を挿してくるっと回すと開く南京錠の仕組み。
身近な存在だけれど、不思議でいっぱいの南京錠を自分で作ることでからくりの仕組みを知ることができるという、勉強にもなるワークショップでした。
小さな穴に小さな木片を挿したり、組み合わせたり。細かい作業の1つでも正確にできていないと鍵が開かない。
糸日谷さんが作った説明書とにらめっこしながら、真剣な眼差しで木と触れ合ったからこその出来上がり。
細かい作業も惜しみなく丁寧に作業することの大切さも学んでくれたと思います。

出来上がってからは、何度となく開けては閉め、開けては閉め、の繰り返しで遊ぶ子ども達の姿が印象的でした。

⑫須浪隆貴 いぐさ 「びんかごを編もう」


今年で2回目の出展となる須浪隆貴さん。
岡山が昔、いぐさの一大産地だったころからのいぐさ編みの家業を継ぎ、5代目としていぐさの魅力を伝えるべくフィールドオブクラフト倉敷にも参加してくれました。

ブースの中にはいぐさの敷物を敷き詰め、その上で皆さんと作業をしました。
今回もペットボトルを入れるかごを編みました。
編むと言っても伸び縮みするような素材ではないため、きちんと編むには力が必要となります。力を入れながら、順番を間違えないように編んでいくには、頭もフル回転させなければならないそうです。
頭も体も使って出来上がったびんかごに、早速ペットボトルを入れる姿を見て、須浪さんは嬉しいとおっしゃっていました。

フィールドオブクラフト倉敷で生まれた様々なもの作り。
来年ももの作りの楽しみを体験しにいらして下さいね。

TOP