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陶磁  |  山下 透    Toru Yamashita

今回のFOCではどのような展示をされる予定ですか?

実際に食器を使う風景、そして食器棚での収納の様子が想像出来るような展示にしたいと考えています。
会場でご覧頂いた印象をお持ち帰りいただいて、そのままお家での日常に入り込む器になって欲しいと思っています。
また、お客様とたくさんお話しが出来ればとも思っています。
ウチではこんな料理を盛り付けているとか、このように使われているお客様がいらっしゃるとか、展示で手に取られた時に具体的な想像を膨らませていただければ、きっとお家でも出番多く使っていただける器になると思うからです。
そして昨年初めて出展した際に器をお求めいただいたお客様とまたお話し出来ることがありましたら、ぜひお家での様子をお聞かせいただければうれしいです。

影響を受けた作品、作家など制作のバックグラウンドになるようなものはなんですか?

10年ほど前にこの仕事を始めるまでは陶器にほとんど関心がなく、家には4〜5点の食器しかありませんでした。
カップ、どんぶり碗、大きめの鉢、プレート…どれもいつどこで手に入れたのかも分からないもの。
1人で暮らしていた当時、何を飲んだり食べたりするにもそれで足りていました。
今考えればあの器たちは何と出番が多かったことかと思います。
自分で陶器を作るようになり家族も出来たので、食卓にはたくさんの器が並び食器棚にも多くの器があります。
それでも実際に使う器は自然と限られています。
用に足り、勝手がよい器であること第一に、自分が1人で効率悪く作っている意味を少し足すことが出来ればと思っています。

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