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紙  |  早水 恵一郎    Keiichiro Hayami

初出展

今回のFOCではどのような展示をされる予定ですか?

手漉き和紙の原料である楮(こうぞ)のサンプルと手漉き和紙が出来るまでの工程をお伝えしたいと思っています。
あわせて、未晒し紙(漂白していない手漉き和紙)や染め紙のサンプルも展示いたします。
未晒しの手漉き和紙には、一般的な洋紙にはない奥深さがあります。
染め紙は、染めを施すことで生まれる新たな表情と奥行きを見せてくれます。
そういった風合いの変化を感じていただけたら嬉しいです。
また、作品にも共通しているのですが、仕上げにコーティングを施すことで、耐久性を持たせ、日常使いにも耐えうる素材であるということもお伝えしたいと思っています。

影響を受けた作品、作家など制作のバックグラウンドになるようなものはなんですか?

作品は、全て自分で漉いた和紙ありきのもので、作家以前に紙漉きの職人でありたいと思っています。
紙漉きの基本を岐阜の美濃で学んだ後、地元の鹿児島で独学にて和紙を漉き続けています。
そういった意味では、美濃や地元の職人の方々はもちろん、各地方を訪れた際に伺った職人さん全てが師であり、教えを乞うています。
さらに、身近にいる染色や陶芸に携わる方々からは、日々具体的な表現のヒントをいただいています。
影響を受けていたり、バックグラウンドにあるものは、作家さんというよりは職人さんからと言ったほうが良いかもしれません。

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