10年ちょっと前のこと

手探りで準備し、やっと開催に漕ぎ着けたフィールドオブクラフト倉敷(以下、FOC)。記念すべき第1日目は無情にも雨。気合を入れ直した2日目は、雨上がりの突風に、倉敷芸文館特有のビル風も加わり、春の嵐状態に(泣)。出店者のテントが飛ばされる、ガラスの器も木の器も飛ばされる。スタッフはテントの柱を持って重石になったり、飛ばされる作品を追いかけたり。しかも第1回目ですから、山のものとも海のものとも分からないクラフトフェアに訪れるお客さまも少なかった。終了後は、みんな疲れ果てて呆然とした状態でした。果たしてこれで続けられるのか!? だけど、作り手のみなさんの言葉に、実行委員の心は救われました。「野外のクラフトフェアで雨や風は当たり前。来年もぜひ続けてくださいよ。絶対にまた来ますから」 2006年の第1回展のことです。昨日のことのように覚えています。
「岡山でクラフトフェアを立ち上げたい」。
そんな声が上がったのは2003年頃。最初は立ち上げメンバーさえ集らない状態で、本格的に動き始めたのが2004年頃から。クラフトが大好きだから手弁当であっても携わりたいという情熱を持った人間が、少しずつ増えていきました。
クラフトフェアの存在すら、一般にはほとんど知られていなかった当時、メンバーでツアーを組み、クラフトフェアまつもとや丹波クラフトフェアの見学から始めました。その時、メンバーで共有したのは、緑あふれる空間で作り手と使い手が交流する、室内のギャラリー展示とは異なる、開放的なイメージでした。
場所の選定には時間をかけました。「緑の豊富な大きな公園」を探します。倉敷の桜の名所、酒津公園が候補に上がりましたが、アクセスの悪さと市の条例の規制がネック。知名度を重視して候補に上がった「アイビースクエア」は広さや企業との共催になることの難しさがネック。そこで登場したのが、今の倉敷市芸文館前広場でした。美観地区に隣接して駅からも近く、わずかですが緑の公園もあります。
会場が決まっても、まだまだ苦労が続きます。誰に出展していただくか? 岡山県内のベテランの作り手のみなさんに出ていただきたく声をかけますが、野外で展示することがイメージできなかったり、抵抗をお持ちだったり、なかなか了承が得られません。そこでクラフトフェアまつもとへ行って声をかけたり、作り手同士のつてを頼ってお願いしたりして、ようやく集まったのが50組くらいだったと記憶しています。
何より欠かせなかったのは、子どもたちのワークショップでした。これだけはたとえ持ち出しになろうとも、大きく場所を割いて質の良いものをやろうと決めていました。倉敷の街で民藝文化が伝えられているように、クラフトも次世代の子どもたちにつながっていってほしいとの願いからでした。
あれから11年。第一回展ではお母さんのお腹の中にいた子どもが、今や一人でワークショップを回り、いろんな体験をしています。「今年は何を作ろうかワクワクする」「難しいことを軽々とやって見せてくれる作家さんに感動したよ」と目を輝かせています。
風との戦いは今でもありますが、開催時期を風が少しでも弱まる5月に変更する、テントの設置場所を工夫する、テント自体を連結させて強固な作りにする、重石の準備を万全にするなどの工夫で乗り越えてきました。どの年も、よりよい FOCを目指して運営に力を注いでいます。
11年の間に実行委員メンバーの入れ替わりはありますが、「純粋にクラフトが好きだという有志」がFOCを作っていることには変わりありません。今も昔もクラフト好きが手弁当で支えるクラフトフェア。第12回目のFOCを、ぜひご自分の目で見て、参加して、そして一緒に作って行きましょう。

【連載】 委員長 往復書簡 (3)

有永浩太さま
こんにちは。寒いですね。能登は岡山よりもっと寒いんだろうと思います。1月に有永さんの「風邪などひかないように」という言葉が届いた日、僕はA型インフルエンザウィルスと一悶着やっておりました。今はすっかり元気です。
お返事を何度も読みました。有永さんが、大学で倉敷に来られてガラスと出合ったこと。縁あって能登島に移り住み、工房を持つに至ったこと。流れに逆らうことなく「のとじま手まつり」の実行委員長を引き受けられたこと。けっして利便性が良いとは言えない場所で、初心どおりガラス作品を作って生計を立て、クラフトフェアを開催し、地域の人を巻き込みながら生活を楽しんでいらっしゃること。素晴らしいなと思いました。
「宮井さんにとってクラフトとは、どんなふうにとらえられているものなのか」、というご質問をいただいていましたね。25歳から不動産屋になった僕は、フィールドオブクラフト倉敷のことすら、会社でクラフトを取り扱いはじめる5年前まで知らなかったような人間です。そんな素人がまず理解したクラフトとは、生み出された物というよりも、物が生み出されるプロセスであり、まさに有永さんが実践されている暮らしそのもの、ではないかと。
クラフトの制作は、プロセスのほぼ全てが個人の手作業でなされています。作り手は自らの技術とセンスを磨き、生まれてきたものをブラッシュアップし続け、自らの手で納得のいく暮らしの道具を作る。それを使い手に見てもらい、共感して買ってもらい、それによって生計を立てる。この一貫して手触りのある暮らしのプロセス全体が、僕にとってのクラフトのイメージとしてあります。それはクラフトとの出会いが、クラフト作家との出会いと同時だったからかもしれません。
日々の営みの中から生み出されるクラフト作品から感じるのは、作り手の意図、配慮、手跡、息づかい、悩み、ゆらぎ、偶然性といったものです。クラフト作品の周りにもやもやと湯気のようにたちこめる意味の世界は、材料、制作方法、道具といったクラフトへの知識を深めることで増し、使っているあいだの関わりの中でも増していきます。そして何よりも、作者本人を知ること。例えば、有永さんと直接話をしながらグラスを買った人は、使うときには必ず有永さんの顔が浮かぶはずです。
クラフト作品と美術工芸、両者が異なる点は、日常生活の中で使うか否かということではないかと思っています。高級料亭やリゾートのような非日常ではなく、よく行く喫茶店や定食屋のような身近な存在、それがクラフト。毎日のように関わった結果として、意味のもやもやをたくさん身にまとった物は、物でありながら親しい人が近くにいるみたいな存在になります。
先のお手紙で、「初めてクラフト作品を買って、買い足して、自分の生活に増えていく中で、今までと違った価値観っていうものが広がっていく」、そうした実感を伝えたい、と有永さんは書かれていました。「今までと違った価値観」とは、そうした物との親密な関係性を大切にしたり、衣食住といった毎日の生活のベーシックな部分の手触りの確かさを大切にするような価値観ではないでしょうか。僕にとってのクラフトのイメージは、そのような物や生活との関わりそのものです。
作り手としての有永さんは、ご自身の暮らしと作品を通して、クラフト的価値観を体現されています。そして、地域の人にクラフトのある暮らしを知ってもらう、能登の暮らしを知ってもらう、そうした価値観を共有する人が地域に増えていったらいいなと思っている。作り手であるだけでなく、伝え手にまでなっていらっしゃいます。
僕は、初めは伝えられる側だったわけですが、「今までと違った価値観」が外から入り込んできた、というよりは、自分の中に眠っていたものをゆすり起こして再発見させてもらったような感覚です。気がついたら伝え手と呼ばれる立場となった今、「クラフトのある暮らしの魅力」を伝えるために、クラフトフェアってどうあればいいだろう? と、ずっと考えています。
先のお手紙で触れられていた、能登の暮らしの実践や紹介、作り手や使い手の話を聞く「のて活動」や、産業として物づくりを続けていらっしゃる方達と関わる取り組みについて、もう少し詳しくお聞かせいただけないでしょうか? フィールド オブ クラフト 倉敷の私たちにとっても、大切なヒントがあるような気がしています。
それではまた。インフルエンザなどに罹患されませんようお過ごしください。
2017年2月 深夜の不動産屋の事務所から
宮井 宏

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[飲食] フィールドカフェ カフェリコ
フィールドカフェのテントは、FOC実行委員会が販売する吉備土手下麦酒、ワイン、厳選の焼菓子と、そのお隣ではコーヒ焙煎所のカフェリコさんが丁寧に入れたコーヒーを販売するスタンディングカフェです。
目の前のスタンディングテーブルで、ちょっと一息いかがでしょう?
カフェリコさんからのメッセージです。
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offee roastery CAFERICO です。
今回で、3度目の出店になります。
ドリンクのみになりますが、HOT珈琲は指定農園の豆を丁寧に焙煎し
ハンドドリップで提供いたします。
珈琲豆の個性をお楽しみ下さい。
エスプレッソメニューは、カフェラテのHOTとICED、ソーダで割ったコーヒースカッシュ。
お子様向けに、オレンジソーダ、アップルソーダを用意しております。
お天気が良いことを願っております。

ハンドドリップ コーヒー ¥350 コーヒー スカッシュ ¥400
アイス コーヒー ¥350 オレンジ ソーダ ¥300
カフェ ラテ HOT ¥400 アップル ソーダ ¥300
カフェ ラテ ICED ¥400

[飲食] 日替わりランチテント 日 パラレルロッチ
日替わりランチテント日曜日はフリーダムタコスさんとパラレルロッチさんです。
丁寧で優しい味が老若男女のハートをがっちりつかんで、ファンが多いパラレルロッチさん。
自家製の果実シロップドリンクも大人気です。
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5/22(日)に、フリーダムタコスさんと一緒にLunch Tentで出店させていただきます。
お弁当を中心におにぎり、ドリンクやお菓子も少し持って行きたいと思っています。
自家栽培のお米を中心に、野菜、果物もなるべく採れたての美味しいものを使って作っています。
お昼ご飯、おやつに利用していただけると嬉しいです。
普段はイベント出店、お弁当の注文、パーティーなどのケータリングをしています。
見た目も楽しく、美味しい料理を作りたいと日々考えています。

・お弁当¥800〜
おにぎりと季節の野菜を使ったおかず+選べるメイン[トマトハンバーグ/鶏の照り焼き/海老チリソース炒めetc]
・おにぎり¥350
[シンガポールチキンライス/梅しそじゃこetc]
・自家製ドリンク ¥450
[苺/はっさくジンジャー/梅ジュース/レモネードetc]
・焼き菓子¥350
[季節のタルト]


[飲食] 日替わりランチテント 日 フリーダムタコス
日替わりランチテント、日曜日は「フリーダムタコス」さんと、「パラレルロッチ」さんです。
野外にピッタリのエスニックフードですが、決してジャンクフードではない
手づくりの美味しさのフリーダムタコスさん、初出店です。
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フリーダムタコス
今回始めて参加させていただきます、岡山市の就実大学そばの赤い店「フリーダムタコス」です。
当店は岡山では珍しいタコライス・タコスの専門店です。
ジャンクなイメージのタコライス・タコスを、全て手作りで、本気で作っているのがフリーダムタコスです。
本気です!(ここが重要なんです。)
岡山の店ですので、岡山の美味しい素材も、たくさん使っています。
皆さまに楽しく気軽に食べていただける店になりたい!そんな想いで毎日作り続けています。
当日もタコライス・タコスを精一杯ご用意させていただきます。
素敵な作品を探してお腹がすいたら、
また、そもそもタコライスって何?という方、この機会にぜひ食べてみてください!
タコライス・タコスとの、素敵な出会いの機会になっていただけたら嬉しいです。

タコライス 700円〜
タコス 500円〜

[飲食] 収穫月(みのりづき)
シェフのイタリアン、マダムの焼き菓子がいつも人気の地元倉敷のリストランテ収穫月。
今年ももりだくさんの人気メニューで参加してくださいますよ!
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新緑の季節、緑まぶしい5月の週末にクラフトフェアー「フィールドオブクラフト 倉敷」へ
参加させていただきます。
モノ ヒト 倉敷の出逢いを求めてMINORIZUKIはシェフ特製ハヤシライスとピタパン、キッシュなどのお食事
焼き菓子、タルト、etc おやつ を持って行きます。ぜひおたちよりください。
焼き菓子をお求めの方、エコバックをご持参くださると嬉しいです☆
ハヤシライス600円
ピタパン 500円
夏みかんサワー500円
グリッシーニ200円
キッシュ 420円より(そら豆のキッシュ、玉ねぎのキッシュ、ジャガイモのキッシュ)
焼き菓子200円より (木苺のタルト、キャラメルバナナパイ、苺パイ、クッキー類)

[飲食] SATISFACTION CURRY&CAFE
イベントではカレーの匂いにつられちゃう!という方、多いですよね。
つられちゃっても間違いない。カレーにうるさい人も納得のサティスファクションさん。
メニューは日替わりです。お子様向けのカレーもメニューに加わりましたよ!
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こんにちは。前回に引き続き二度目の参加となります、
南区の『SATISFACTION CURRY&CAFE』です。
こだわりのスパイスカリーと自家製ケーキが自慢のお店です。
今回のフィールドオブクラフトでは、お店でも人気の高いカリーをそろえました。
一日目は、香りスパイスの際立つ『アンドラプラディーシュのチキンカリー』、
体に優しい『ベジ豆カリー』と旨みたっぷりの『キーマカリー』のハーフ&ハーフ。
こちらのキーマカリーは、辛味スパイスを一切使っていませんので、お子様カレーとしてもご用意しています。
二日目は、ベジ豆・キーマのハーフ&ハーフに変わり、
岡山産桃太郎ポークを使った『ポークビンダルー』をご用意します。
こちらのポークビンダルーは、粗挽き焙煎スパイスとワインビネガーを使った特徴のあるカリー。SATISFACTIONスタッフ一押しのカリーです。
どのカレーも、こだわって丁寧に作っています。皆様に食べて頂けるのを、楽しみにしています。
(アンドラプラディーシュのチキンカリーはヨーグルト使用、それ以外のカリーは、乳、卵、小麦不使用です。)

一日目
アンドラプラディーシュのチキンカリー 600円
ベジ豆カリーとキーマカリーのハーフ&ハーフ 600円
お子さまキーマカリー 400円
アイスミントチャイ(ミニ)200円
二日目
アンドラプラディーシュのチキンカリー 600円
ポークビンダルー(桃太郎ポーク使用) 700円
お子さまキーマカリー 400円
アイスミントチャイ(ミニ)200円

【飲食】オカズデザイン予約
以前にもお知らせいたしましたが、フィールドオブクラフト倉敷10周年記念企画としまして、
オカズデザインさんのお料理を木工作家・山本美文さんの器で楽しむ料理会を開催いたします。
完全予約制です。
日時は5月13日(水)と 14日(木)の2日間のみ
専用電話で10:00〜16:00の受付となります。
定員に達し次第、予約は閉め切らせていただきます。
予約専用電話 086-275-2902
料金 お一人様3000円
土・日ともに完全2部制で要予約となります。
第1部 11:00〜12:00
第2部 13:00〜14:00
(各回16名限定)
汲みたての天然水、摘みたての山菜や野菜を中心にした
初夏の料理会
白い野菜のポタージュスープ
天然酵母パン
ワンプレート料理
・山菜料理 数種
・摘み菜のサラダ
・大豆のフムス
・フレッシュリコッタチーズ
・自家製セミドライトマトとホタルイカのオイル蒸し
・季節のパテ・ド・カンパーニュ
自家製レモネード
※仕入れの都合で、メニューは変わる可能性もございます
出展作家 【染織】 菅野 あゆみ
染織の菅野あゆみさんからもメッセージとミニワークショップのご案内をいただきました。
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和歌山県で綿から糸を紡いで布を織っています、菅野あゆみと申します。
身につけていて気持ちよく、長く使える布を作りたいと思っています。
昔ながらの糸車で紡いだ糸は、空気をたくさん含んでいます。
その風合いと、藍染(天然灰汁発酵建て)の色の奥行きに、
ぜひ触れていただきたいと思っています。
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昨年同様、スピンドル(紡ぎごま)での糸紡ぎワークショップも行いたいです。
『スピンドルでワタを紡ごう』
【時 間】午後1時から 随時
【定 員】各日5名(先着順)
【所要時間】30分~1時間位
【料 金】1500円(材料費を含む)
私たちが身につけているものを辿っていくと、おもしろい。
お気に入りのシャツは、どうやってできるのかな?
綿花のフワフワは、大事な種を守っているもの。
糸紡ぎを通して、普段着ている洋服のことなどを、
身近に感じていただけると嬉しいです。
出展作家 【陶磁】 小峠 貴美子
陶磁の小峠貴美子さんからもメッセージとミニワークショップのご案内をいただいております。
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岡山で陶芸をしております、小峠貴美子と申します。
今回5年ぶり2回目の出展、大変嬉しく思っています。
主に藍色のうつわを中心に作っております。
最近では従来の染付のものに加え、無地の瑠璃色のうつわも作り始めました。
是非、たくさんの方に手に取って、楽しんで頂けたらと思います。
当日、ミニワークショップを開催します。
こちらで用意したマグカップの素地に、自由に染付体験していただきます。
後日、焼き上がり次第お送りします。
予約方法 当日先着順にブース(NO.72)にて受付いたします。
【日 時】16日(土)のみ 午後2:00~
【定 員】4名
【所要時間】約1時間
【料 金】2000円
どうぞ、お気軽にご参加ください。


