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【開催レポート4】ワークショップ

2017年05月23日

本日からは芝生広場で行われました12のワークショップのレポートをお届け致します。

小さなお子さんから大人の方まで楽しむことができる芝生広場でのワークショップは、展示の作家さんの個々のブースで行われるミニワークショップとは異なり、大々的に沢山の方にワークショップを楽しんでもらえる場所です。
フィールドオブクラフト倉敷のテーマ「掌から生まれるかたち」。
まさに、子ども達の小さな手からも「もの」は生まれていきます。
その小さな手でクラフトの楽しさに触れてもらえるようにと、ワークショップを例年の9ブースから今年は3つ増やすことになりました。

12のワークショップで繰り広げられたもの作りの様子をまずは6つ、ご紹介していきます。

①小黒三郎さん 組み木 「動物組み木を作ろう」

第1回の開催時から毎回ご参加下さっている小黒三郎さんのワークショップの最大の特徴は糸のこを使うこと。
硬い木から小黒さんの可愛らしい曲線の動物を表現するには糸のこが必須です。
糸のこという機械を使うワークショップは緊張感もありますが、緊張の中、集中して作業をする経験も子ども達には大事なこと。
だからこそ出来上がった後の「この機械を使いきった!」という達成感もいつも以上に感じることができるのでしょう。

お父さんとお子さんの組み合わせで参加されることの多い小黒さんのブースでは、お父さん方もご自身の小学生時代を懐かしみながら、糸のこを扱っている様子が感じられます。
そして作品と一緒に家族の思い出も作り上げていかれているようですね。

②山本薫さん 陶芸 「土からうつわに」

クラフトの代表格と言ってもいい陶芸は、リピーターも多い人気のワークショップです。

ご家族全員で参加される方も多く、後日焼き上がったmyうつわを毎日の食卓で使っているというご家族や、去年も作ったお子さんのうつわが、成長とともに小さくなってしまったから、今年も作りに来ました!というご家族。
作ったうつわが毎日の食卓でお役にたてているという感想を沢山聞けて、毎年参加させてもらえるのが嬉しいのですよ、と山本薫さんはとびきりの笑顔で教えてくださいました。
この2日間が終わった後も山本さんは皆さんの作品を工房に持ち帰り、一つ一つ釉薬をかけ、焼き上げていく、という完成までの作業を今なおしていらっしゃるはずです。山本さん、どうぞよろしくお願い致します。

そんな山本さんとの共作の世界に一つのmyうつわ。ぜひ食卓で毎日お使いくださいね。

 

③初出展 村上愛 金工 「こつこつ真鍮アクセサリー作り」

 

今回初出展の村上愛さん。
実は村上愛さんはフィールドオブクラフト倉敷の第1回目には、小黒三郎さんのワークショップのサポーターさんとしてお手伝いをしていたと、今回の出展が決まった後に教えてくれました。
あれから12年。
もの作りを続けられた結果、こうして作り手として出展するに至ったことは、きっと村上さんも感慨深いものがあったと思います。

真鍮という金属のプレートに金槌で模様を付けていくワークショップです。
子ども達にはあまり身近ではない真鍮も、キラキラ光る姿に惹かれて沢山の子ども達に参加してもらえました。

その中にはなんと2日間連続でご参加の方や、倉敷へのご旅行中に参加してくださった方がいらしたんですよ、と村上さんから教えてもらいました。クラフトを通じて、作り手とご参加の皆さんとの交流こそが私達の目指す姿なのです。

 

④松島洋一さん 木のおもちゃ 「作る楽しみ、遊ぶ楽しみ木のおもちゃ」


毎年のように京都からご参加下さる松島洋一さん。
毎年松島さんのブースの受付には目を輝かせた男の子達で溢れんばかりとなります。
その理由は「本格的なおもちゃを作ることができる!」
今年のワークショップで作ることができるお風呂で走るボート。
子ども達は「今日作ったこのボートを持ってお風呂に入る!」と、作らずにはいられなくなってしまうようです。
本格的おもちゃだからこそ、作るのにも真剣さが必要となります。自分でパーツを組み立て、ボートの絵柄を考えて色付けして完成。
お年玉で買うおもちゃとは一味違った自分で作った大切なおもちゃが出来上がりました。

そんな子ども達の「やる気」に応えようと、毎年新しいおもちゃを用意をしてくださる優しい松島さんです。

⑤初出展 尾崎裕美さん 革 「自分だけのオリジナルキーホルダーを作ろう」

今年初出展の尾崎裕美さん。
キーホルダーを作ることができるワークショップがメイン革のワークショップです。
一口にキーホルダーと言っても丸、三角、長方形、そしてヘラのような形、形の名前がない面白い形、など様々な種類の形、色の革を準備して持って来てくださいました。

この日は母の日でした。
母の日のプレゼントにと娘さんとお父さんとが相談しながらお母さんへのキーホルダーを作っていた方もいらっしゃったのですよ、と尾崎さんから伺いました。
お父さんとお子さんからの日頃の感謝の気持ちを込めたプレゼント。お母さんの喜ぶ姿が目に浮かぶようでした。

これだけの種類の中から自分がピンときた形、色の革を選び出して、名前や柄を金槌で刻印するという一連の作業を自分で行う。
後ろで見守る保護者の皆さんも子ども達のもの作りに我が子の成長を感じながら、作業を見守っていらしたのかな、と思います。

作品の1つ1つにストーリーがあり、同じものは1つともなく素敵なモノが沢山生まれたことが、準備の忙しさを吹き飛ばしてくれてて晴れやかな気持ちになりました、と尾崎さんは初出展の感想を教えてくれました。

⑥眞鍋芳生さん 張り子面・土人形 「張り子面や土人形に楽しく色付けしよう」

備中和紙を使った張り子のお面や土人形に色を付けていく、岡山ならではのワークショップです。
そして眞鍋さんのワークショップは特に小さなお子さんにも参加頂けるとあって、毎年幅広い年齢層の方に楽しんでもらっています。

毎年お面作りを楽しみにやって来てくれる男の子。
毎年1枚ずつ大きなお面を作って、大事に持って帰ってくれるんだ、と眞鍋さんは嬉しそうにお話してくれました。
眞鍋さんの張り子面を残していきたい、という思いが通じていたと感じられる瞬間でした。

そして彼のお面の完成度の高さ!眞鍋さんも絶賛していらっしゃいましたよ。

本日のレポートはここまで。
残り6つもまたお伝え致します。

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