【出展後記2】長南芳子さんより
2017年06月2日
手探りで始めたアクセサリー作りも気がつけば早9年。最近は子育て真っ只中という事もあり、自分が外にでてお客様に直接販売する機会も少なくなりました。今も変わらず作ることは楽しく飽きないのですが、最初に感じていた、人に求められる喜びや共感できる楽しさから、距離が出来てしまうことがあります。
でもフィールドオブクラフト倉敷に参加すると、弱まっていた部分に力をもらえます。なぜだろうかと改めて考えてみると、人の繋がりを拡げる機会を生み出すその独自の運営方針にある気がします。遠くの地で行われる1年に1度だけの場所なのに、顔なじみができ再会を喜びあったり、使ってみた感想を聞き新たな作品について話したり。家族のことを話したり。出展を重ねるごとに人との関係が深くなってきました。
作品の売り買いだけでなく、取り組みや変化を長く見守ってくれている温かな場所。フィールドオブクラフト倉敷に出展することは、私にとって、なぜ作るのかを確かめる大切な場所となっています。
長南 芳子
撮影:一幡公平、田口律子(撮影専門サポーター)