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【開催レポート】出展作家2

2019年05月18日

出展作家のブースでは、少人数制のミニワークショップを開催している方もたくさんいらっしゃいます。今年は27組の方が様々なワークショップを行ってくださいました。

高光太郎さんは錫や鉄など様々な素材を扱う作り手ですがフィールドオブクラフト ではホウキの人として知られています。「同じものを実際に作ってもらうと素材の特性もわかるし、どうしてその値段なのかとか、ものの価値がわかってもらえようになるかなと思うんです。」

その言葉通り、体験されている方は「思っていたより難しいけど、同じものができるのがすごく嬉しい。小さなブラシにすごく愛着が湧きます!」と笑顔を見せてくれました。

小原聖子さんのワークショップも、小原さんの愛用の道具を使い同じ方法で自分好みにブローチを作れるとあって特に女性に人気があります。慎重に作業を進める真剣な表情のなかにも嬉しそうな様子でした。

小林克久さんはオーバルボックスの曲木を一緒にやってみよう!という試み。湯につけて柔らかくした材料を手早く芯材に巻きつけます。体験された方は「思ったより柔らかいけど、手早く正確に作業するのは難しかったです。」見ている方も「手が2本じゃたりませんね、一人でできるのは熟練の技ですね」と感心されていました。

米山彰彦さん香織さんのブースでは小さなお子さんにもできるくるみボタンを作るワークショップが随時行われていました。

素敵な椅子張りの端切れを使って作るので、もちろん大人にも大人気。いつ覗いても楽しそうなブースでした。

陶器のパズルで、お子さんが無料で楽しめる体験を用意してくれているコーナーがあったのは、中村 崇心さんのテント。一緒に遊ぶ親子の姿にほっこり優しい気持ちになりました。

こちらも無料で楽しんで欲しいという迎山直樹さんのただただ木を削るワークショップ。1回体験した後に会場をぐるっと回ってもう一回やりたいからとテントを再訪したという女の子に、どこが面白かったの?と聞いたら、「うーん…….なんか、面白いの!」とひたすら無心に手を動かしていました。
もしかしたら10年後にものづくりの世界にいるかもしれないね。

菅原博之さんの開催するのはいつも大人が真剣になるワークショップ。無言で淡々と作業をしていますが、今回はお子さんのために頑張る方が多かった様子です。

出来上がったカスタネットは、きっと親子で思い出深いものになりそうです。

ブースの前にお花を自由に活けてください、という張り紙があったのは沖澤康平さんのテント。
「お客さんに活けてもらった花を、好きなところに飾ってもらうんですよ。僕は活けれないんですけど、みなさん上手で、華やかになってすごく助かるんですよ。」

苦手なことをお客さんにやってもらうんですと笑う沖澤さんですが、お客さんも空間づくりに参加できて気持ちの通うとてもいい体験だなと感心しました。

「私の仕事は地味に根気のいる作業だし、スライスするときカッコ悪いポーズになっちゃうんだけど….でも興味持ってやってみたいという人との作業を面白がってやっています。」とおっしゃる田鶴浜優香さんのブースでは、違う色の粘土を積層に重ねた塊をスライスして模様を出す体験しておられるところを見学させてもらいました。

模様をじっくり見て質問し、もう一度確かめるようにスライスをして、と興味と話の尽きない様子でした。

この他にもたくさんのミニワークショップが行われていました。
全てをご紹介できませんが、どの作り手の方もお客さんとのやりとりを心から楽しんでいるのが伝わってきました。
フィールドオブクラフト倉敷 の会場に溢れる手仕事の息吹を少しでも感じていただけたらとても嬉しく思います。

明日は、ワークショップのテントの様子をご紹介します。

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