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革  |  松下 宏樹    Hiroki Matsushita

今回のFOCに、どんな作品をお持ちくださる予定ですか?

「足に素直な靴を作りたい」私たちの靴作りにはそんな思いがあります。Forestshoesは、人と時間に育ててもらう靴だと考えています。足を入れ、履き込み、履く人の足なりになることで、それぞれの人の日常に添っていく。だから長く付き合える日常の靴となる。その為に、丈夫で質の良いタンニン鞣しの牛革と、歩くことを考え選び抜いたその他の素材、素足のような木型を組み合わせ靴を製作しています。革は足の立体を記憶し、包みこみ、履く事で靴として仕上がる。その思いをカタチにした斜め紐の靴から始まりました。

もの作りの背景を伝えるために、今年のFOCではどんな展示を企画されますか?

靴作りの行程(写真と実際の靴)の展示。
製作行程を場面事に切り取り、フェアでは持ち込みの出来ないミシン掛けの様子や吊り込み作業(靴作りらしい)など、写真と実際の途中の靴を追うような展示をします。
その中で、行程ごとに捨てられてしまう革の端、ゴム材なども展示しますので靴になれなかった素材も有りながら、やっと一足の靴になる事を見て頂く機会になればと思います。
フィッティングと言う対話の中で、足を見せて頂き、普段の靴や足で困った事などをお聞きします。
試し履きというコミュニケーションが昔から続く靴屋とお客さんが繰り広げる時間を大切にしています。
私たちの靴作りを楽しんで頂けましたら嬉しいです。

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