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陶磁  |  山下 透    Toru Yamashita

今回のFOCではどのような展示をされる予定ですか?

一昨年以来、家で食事をする機会が多くなったけれども、料理を盛るのに使う器の種類は不思議と少なくなったように感じています。
生活の身近に置いておきたいものについて、より向き合って選ぶようになったのかも知れません。
実際の食卓での使い勝手を想像できるような展示を、ウチの食卓での楽しみ方も交えてお伝えできればと思っています。
どなたかの身近に置きたい器になれるよう、そんな出会いがあればうれしいです。

長く使っている「もの」や、続けている「こと」を教えてください。
また、その理由や続けていくことで気づいた点などもあわせて教えてください。

京都の町屋を住居兼工房にしています。住み始めて10年、築年数は不明です。
町屋の造りは外光が入りにくく、冬は京都の「底冷え」を直接感じるなど面倒はありますが、
壁を塗ったり建具を調整したりしながら住んでいます。
朝、家族を見送ると仕事を始めて、段取りしていた予定を夕方までに終わらせて、その後は
また家族と過ごす。淡々としたリズムを用意することで暮らしと仕事を整えることを心掛け
ています。
建物と自分の関係を実感できる町屋での生活は、そのためには丁度よく感じています。

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