2022年02月15日

長引くコロナ禍の影響で、昨年に続き２度目の開催中止となった昨年の５月。やり切れなさでいっぱいだった私たちの元に、一人の作り手から労いの言葉とともに、「何もしなくては寂しいから、開催予定の15日と16日には出展予定だったものをSNSにアップします」とお便りをいただきました。
それは、出展予定だった作り手の皆さんがフィールドオブクラフト倉敷に向けて製作してきたものたちを、インスタグラム上で共通のハッシュタグ『#まぼろしのフィールドオブクラフト』をつけて投稿をする企画のきっかけとなり、たくさんの素敵な写真の投稿とコメントや励ましの言葉をいただき、本当に救われる思いがしました。
朝からハッシュタグを追いかけて記事を拝見し、1年後の情景がそこに見えるようでワクワクしながら、出展するはずだった作り手と開催を楽しみにしてくださっていた皆さんとの不思議な一体感を感じていました。

コロナ禍初期の人と会うことを制限されていた時に、心細く頼りない気持ちをなだめてくれるような温もりを手仕事の器を通して感じたのと同じように、２度も開催中止を余儀なくされた無力感や悔しさを一旦置いておこうという心の余裕を取り戻せたのは、手仕事に込められた人の想いを感じられたからなのかもしれません。

焦らずとも、誠実に作られたものたちの輝きは鈍ることはないから、必ずそれを伝えられる日が近く来ると信じて、私たちはいつも通り7月に「フィールドオブクラフト 2022 」の開催に向けてスタートを切りました。現在も開催を楽観できるとは言いがたい状況ですが、その都度対策を講じながら、無事に開催できるように準備を進めてまいりますので、楽しみにしてくださったら嬉しいです。