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【FOC文庫 開催レポート2】

2018年05月29日

17組18人の作り手が考えた「本とコーヒー」のこと。2018年FOC文庫でご紹介した小冊子の内容を、開催レポートに代えてお届けします。

<質問>
1.作品について
2.おすすめの本、好きな本、思い出の本
3.どんな時、どんな場所でコーヒーを飲んでいますか?

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長島慶明(陶磁)

1.マグ:シンプルなデザインですが、やわらかく、暖かみのある色合いが、コーヒーに合います。

2.『パパ・ユーアクレイジー』 W.サローヤン 著/伊丹 十三 訳 :十代の頃読んで、今もう一度読んでみたいと思っている小説です。

3.休日の朝、外出した時で、毎日は飲みません。

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山下透(陶磁)

1.やや小ぶりなマグカップです。1日に何度かコーヒーを飲む自分の習慣に合わせて、一杯一杯を冷めないうちに飲めるサイズにしています。

2.回答なし

3.この仕事をはじめてから、それまでまったく飲まなかったコーヒーを本当によく飲むようになりました。まずは朝、起きて一杯。そして作業と作業の合間にも一杯と、気づけば一日数杯飲んでいます。コーヒーをドリップで淹れることが、方違えではないけれど次の作業に入る前に自分をフラットな状態にしてくれるような気がしています。

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藤居奈菜江(陶磁)

1.花器:2種類の土で練り込みで作ってます。花器は、中に小さな「花留め」を作っています。生けやすいです。

2.『旅をする木』 星野道夫 :夫が大好きで、お付き合いした時に勧められ、まだ読んでいる途中、小さい本ですが10年がかりです(笑)。旅行時にいつも持ち歩き、新幹線の中や宿泊先で読み始めると、アラスカの地を妄想し、リラックスしていい眠りにつけます。半分お守り状態です

3.朝が苦手な私は、寝起き1番に白湯をボーっとしてます。その横で夫が珈琲豆をミルで擦り、ハンドドリップで丁寧に淹れてくれた珈琲を飲み、しっかり目が覚めます。夜の残業で飲む珈琲も好き。夜の静かな時間に珈琲を飲み、リラックス出来ます

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熊本充子(陶磁)

1.マドラー:実用性には少しかけるかもしれませんが、お茶の時間にちょっとした楽しさを感じられるよう、自分なりのマドラーを作りました。おしりの方で混ぜて下さい。

2.『おじいちゃんの封筒  紙の仕事』 藤井咲子
『大人問題』  五味太郎
『文明の逆説 危機の時代の人間研究』 立花隆 などなど。

3.常飲している訳ではないのですが、気合いを入れてシャキッとしたい時や、スッキリしたい時。あまーくて濃いお菓子を食べる時。

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和泉綾子(染・織・布・フェルト)

1.作品のイメージや用途に合わせて、素材や染料はできるだけ自然のものを使い、草木染めと手織りの作品をつくっています。今回のコースターは「太陽と月と星」という名前がついた織柄です。刺繍っぽい雰囲気にしたいと思い、少しアレンジした織り方で織っています。藍や茜、刈安などの染料を使用した色合いからお気に入りを選んでいただけたら嬉しいです。

2.『色を奏でる』 志村ふくみ・井上隆雄 :染織を学んでいた大学時代、草木染めをテーマにした卒業制作に行き詰っているころ、ちょうど訪れた京都旅行の際、恵文社で目にした『色を奏でる』。染織を志すなんて思いもしていなかった中学時代、教科書で志村さんの桜染めの話が出てきたことを急に思い出し、引き寄せられるように手に取りました。織の世界では有名な一冊かと思いますが、やはりわたしにとっても大切な一冊です。
『わたしの小さな古本屋』 田中美穂:昨年のフィールドオブクラフト倉敷の帰りに訪れた蟲文庫店主・田中美穂さんの『わたしの小さな古本屋』もとてもおもしろくて、お気に入りの一冊になりました。

3.最近は起きて一番にお湯を沸かし、コーヒーを淹れるのが日課になっています。昨年、友人に野田琺瑯の白いポットをプレゼントしてもらい、それ以来コーヒーを淹れるのが好きになりました。お気に入りのマグはふたつ、その日の気分でどちらか選びます。コーヒーを飲みながら遅めの朝ごはん兼昼ごはんを食べて一日がはじまります。

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寺田靖子(染・織・布・フェルト)

1.コースター:明治初期に開発された紡績機を使って作られる”ガラ紡”という糸をよこ糸に、ナチュラルカラーのリネンの糸をたて糸に、綾織と平織りで織りました。ガラ紡の素朴な色と質感は、陶器やガラス、木などどんな素材にも相性               が良いように感じます。

2.おすすめの本 『100年前の写真で見る世界の民族衣装』ナショナルグラフィック:観光地や博物館で見る民族衣装ではなく、生のファッションとしての民族衣装がそこにあることに感動。何より、100年前を生きている人々の視線の力強さにドキっとします。
好きな本 『日本ぶらりぶらり』 『ヨーロッパぶらりぶらり』山下清:表紙にまず釘づけ。清の正直すぎる視点に、真っ直ぐ冷静に答える式場先生。そのやり取りに、とてもあたたかいものを感じます。
思い出に残る本 『だれも知らない小さな国』 佐藤さとる:記憶に残る中で、初めてマンガ以外で読んだ本らしい本かもしれない。最近古本屋で見かけて再び読み返してみたところです。やっぱり面白かった。

3.あまり意識してなかったのですが、日に三度、毎日同じタイミングでそれぞれ決まった場所できっちり飲んでいました。無意識にルーティーンになっているようです。特に冬場の午後コーヒーは、おやつにも貪欲となり、ホットケーキを毎日食べたりするので、春が来る頃には、ひと回り大きくなるのもまたルーティーンです。もくもくと作業の一日には、とても大切な時間です。

 



本とコーヒーを愉しんでいただいた、2018年のFOC文庫。
書籍テントでは、インドから届いた「タラブックス」の美しい本に魅入るひとたちが続出。ハンドメイドペーパーの手触り、インクの香り、そして少数民族画家の描く唯一無二の絵。出展中の作り手のみなさんも興味津々で、おいそがしい合間にお立ち寄りくださる方もたくさん。クラフトと同じように、手と眼とこころがかけられた本の持つ力の大きさを感じました。

FOC文庫の2日間の模様は、もう少し続きます。

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